お天道様が大笑いしてそうな夏ですが、今年も続君に熊本の色紙展に誘ってもらいました。例年どおり色鉛筆にて熊本のご当地ものを題材に。
今年は「肥後ずいき」「弓削神宮」のちょいとバレ物 二題。


「肥後ずいき」


 熊本どこさ 肥後さ、肥後といえば肥後ずいき!
ズイキは山芋の親類、その葉茎を干したものを食材にも使うのですが 何と言ってもズイキと言えば 有名なのは大奥の奥女中さん達から流行りはじめたという伝統的民芸性具!
ズイキを巧みに編んだもので お湯に浸すととても 柔らかになりサポニンの精分が働き うずうずと 大変に心地良いそうですよ!
御婦人には男根型、殿方にはしめ縄風やうなぎ籠みたいなハメ込み式とか様々。
実物を手にしたことも 使った事もありませんが 写真で見ると素朴な可愛さと手業のデザインがなんだか良いですね。

 先日、10歳くらい歳上のそっちの方の先輩の人に訊いてみたら、しめ縄タイプを使ったことがあるそうで「あれは、すごく良かった〜」としみじみ目を細めておっしゃってました。素晴らしくしなやかで具合が良いそうで ぜひ一度は 使ってみなさいということでした。使うお相手がいませんが、、 やはり時代を超えて使われ続けたのは、ナチュラルかつシンプルゆえのしっくり感なのかもしれません。考えるとニコニコしますね。何度も使って効力が無くなると ほぐして食材にするそうでムダが無いですね。他の所は 分かりませんが東京では 今やアダルト・ショップに若い女性達がワイワイしていて、海外物のスマートなデザインや可愛い色の器具を手に取りながら なかなかの人気ぶり。もはや美容家電。昔の隠微なムードはまるで無くて、とても良い傾向ですね!

 アロエを「医者いらず」、殺鼠剤は「猫いらず」なんていうので… 肥後ずいきも含めそれら「男いらず」ってことで どんどん試して独自の快楽を追求してほしいものですね。
つまらない男や、悪習慣たる「貞操観念」なんてものは一切粉砕して自由自在にうずうずとー!


「弓削神宮」


 な〜んだいこれは?ってことですが、熊本市内の弓削神宮は 歴史に名高い天下の艶福家 弓削道鏡が当地に来た時に藤子姫なる女性と嬉しい仲となり、ついにはこの地と姫の肉体を愛欲の収め所としたという故事からこの神社が建立されたそうです。偉大なる道鏡の巨根にあやかるべく大きな陽物が でんと鎮座しています。
むろん男女和合や子宝拝受が主眼です。熊本の子供達は、少年少女のうちにこれを跨がっておくと未来のラヴ・ライフがより良いものになること請け合いですね。まあ大人になってからでも良いんでしょうが最早手遅れかもしれません。

 さて、弓削神宮はそれだけではなく浮気封じでも知られていて、無数の釘が打ち込まれた素朴な張型が沢山奉納されています。写真でみると「これは 痛い!」と思わず股間を押さえます! 浮気どころか不能になりそうです! 今まで熊本の物産をあれこれ調べてきましたが 最も私の心をとらえた代物がこれです! とても印象的です! どっさり溜まっていたのが過去 大火や水害で多くは 失われたらしいのです。現代の人が考えるよりも こういう率直な呪術は 以外と身近な風習だったんでしょうね。
かっては鬱蒼とした森に囲まれていたそうで闇の境内でカチン、コチンと釘を打ち込む音が 時を超えて聴こえてきます。長い間、女性達が何も言い出せなかった時代、婚姻も自らの意思では行えづ 相手は二本木辺りで浮気三昧、文句も言えず、事件を起こせば毒婦と呼ばれ… そんな彼女達の儚い思いが釘の一本一本に念じ込められているのかと思うと何だか切なくも とても、とても愛おしく思えてくるのです!
このさい本物に打ち込んでやれ!!


令和4年度 熊日チャリティー知名士色紙展
https://kumanichi.com/info/741215

(熊日新聞社サイトより 概要)
【会期】 8月17日(水)〜21日(日)午前10時〜午後6時

【会場】 鶴屋ふれあいギャラリー(東館8階)

【申し込み】 会場で申込用紙(5枚組み・300円)を購入。希望の作品番号、氏名、電話番号を記入して会場内の投票箱へ。最終日の21日は午後5時で締め切り。

【公開抽選会】 8月22日(月)午前10時半、会場で。※当選者は新聞紙面に氏名を掲載。

【発表】 8月23日(火)付の熊日朝刊。

【価格】 1点8千円(額付き)

【作品渡し】 8月22日(月)は午後2時〜同4時に会場で。8月23、24日は午前10時〜午後6時まで熊日本社事業局(熊本市中央区世安)で。申込用紙の半券および代金と引き換え。


これまでの太田螢一 熊日チャリティー色紙展 参加作品はこちら!
https://www.oota-keiticle.com/works/kumanichi-shikishiten2021.html


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